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「ノーシス書棚」のご紹介

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七つの大罪

 そして、私は海辺の砂の上に立った。また私は見た。海から一匹の獣が上がってきた。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。(『黙示録』13:1-18)

 聖ヨハネの黙示録(第13章)には「十本の角と七つの頭のある獣」の話が出てきます。それらの「七つの頭」とは七つの大罪のことです。憤怒、貪欲、妬み、色欲、倣漫、怠惰、大食、及びそれらから派生したもの全て。「十本の角」に関しては「輪廻の輪」を表します。(たえまなく輪は回転することを意味します。ですから「底知れぬ所(奈落)から上がってきて破滅する。」と書いてあるのです)。「輪廻の輪」に対応します。(このことを深く考えるべきです)。

[七つの頭]

 「二本の角のあるもう一匹の獣」の話が出てきて、「最初の獣は、七つの頭のうちの一つは(剣の)傷を受けたが、直ってしまった。そこで全地の人々は、傷を受けながらもなお生き返った獣の力に驚いた。」と書いてあります・・・。エゴの構成「要素」を殺すことはできても、獣、反クリスト、「七つの頭のある獣」はよみがえることがあります。このことを理解するすべを知らなければなりません。怒りの悪魔たちを絶対的に絶滅させた時というのは、まるで獣の頭の一つを傷つけたかのようですが、後にその頭のその欠点は強くなり、「獣が生き返ります」。同じように49の潜在意識の全てで貪欲を殺しても、貪欲の「非人間的要素」を絶滅させても、さらに力をつけて、獣の別の頭によみがえります。他の欠点に関しても同様です・・・。人間がすっかり自分自身に死んだ時、獣が残ります。ですから、親愛なる皆さん、「クリストが来る前に反クリストが来る。」とか「クリストが人間によみがえる前、死すべき反クリスト、獣が現れる。」と言われてきたのです・・・。

 「剣で殺す者は、自分も剣で殺されなければならない。人をとりこにする者は、とりこにされていく。ここに聖徒の忍耐がある。」と『黙示録』には書かれていますが、限りない忍耐によって、私達にいる反クリストを殺せるという意味ですが、これには忍耐と努力(ワーク)が要ります・・・。

 あいにく私達ひとりひとりはサイキス(心理)の奥底に獣を宿します。一部の人々が考えるように、獣は外にだけいるとしたら、問題は深刻ではないでしょう。しかし皆さん、深刻なのはひとりひとりが獣を宿し、しかも恐るべき力を持っているということです。皆さん、自分自身を観察して下さい。そうすれば獣を発見するでしょう・・・。

 もし皆さんが自分自身に正直であり、瞑想して内面に集中し、自己探求を試みれば、完全にはっきりした二つの面を明らかにできるでしょう。すなわち、ひとつは真の神秘家、求道者、本当に自己実現、自己認識を望む者の面。しかし別の面もあり、皆さん自身うすうす感じ、その存在を知っています。つまり獣の面でこういった物事を拒絶し、求道心を妨害します。大変献身的(敬虔)で、そのようにきわめて正直な人間でありながらも、霊的求道心を決定的に妨げるものが心の中にひそむ時があります。それどころか、しまいにはその求道心をあざ笑うようになります。

 ですから、言わばサイキス(心理)の二つの部分に戦いがあります。純粋なエッセンスという本当に(自己実現を)熱望する部分。及び「アーリマン(ゾロアスター教の悪神)」、獣の部分で、こういった物事をあざ笑って認めず、ぶしつけで唯物的です。もし自分自身に正直になって自己探求するつもりなら、私が皆さんに言っている現実を明らかにできるでしょう。

                                  サマエル・アウン・ベオール ベネズエラ講演録「反クリスト」からの抜粋


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聖霊と第三ロゴス

[聖霊の光]

 静寂に満ちた平和なある夜のことであった。魔術師ヨハネは肉体を離れて聖霊を呼ぶと、突然、一羽のすばらしい鳥が頭上にうやうやしく浮かび出てきた。それは長い白髭をたくわえ、神々しい老人の顔をした、例えようもないほど真白な白鳩だった。神々しい老顔容(かんばせ)を持ったその鳩の大きさ、美しさ、高貴さは、見るものを感嘆させずにはおかなかった。白鳩はヨハネの友人の肩に留まって、ささやくように何か忠告を与えたが、その後ヨハネの前に立った。我々の善良な使徒は恍惚感に満たされながら聖霊にたずねた。

 「わが主よ! おお、わが神よ! 答えて下さい。今の私はいかがでしょうか?・・・ 今の私で良いのでしょうか?」
 白鳩は一人の崇高な人物の姿をとって現れ、愛に満ちて語った。
 「息子よ、お前はかんばしくない状態である。」
 ヨハネは驚いてもう一度たずねた。
 「主よ、答えて下さい。どうして私が良くないのかを」
 聖霊は次のように答えた。
 「私は病んでいる一人の女を治療しているが、その女はお前の世話になっている。しかしお前がその人を治しているのではない。彼女を治療しているのは私である。しかもお前は彼女から金銭を取りたてているではないか! お前が受け取っている報酬は返さなければならない。それには多大な犠牲が支払われているのだ! 」
 ヨハネは驚いて返答した。
 「主よ、もし私がお金を返せば、正しい道に戻れるでしょうか?」
 尊い老人は答えた。
 「そうだ。お前はよい状態、非常によい状態になるであろう。」

 ヨハネははかりしれない愛に満たされて、その神々しい老人を抱擁した。老人はヨハネに祝福を与えて去っていった。魔術師ヨハネはその老人が自分自身の聖霊であることを、そしてビナー、第三ロゴスであることを知っていた。疑いなく、人はみな言語に絶するほど神聖な白鳩を自分自身の内に宿している。

     ロゴスとは完全なる複合統一体である。
     聖霊は第三ロゴスである。
     第三ロゴスの驚異的な力は全宇宙に貫通している。
     私達は第三ロゴスによって創造されたのである。

 人類は自分自身の奥底にある動物的な暗闇から、第三ロゴスのエネルギーを開放しなければならない。そしてそのエネルギーを火の奔流に変換し、「内」と「上」に向けて逆流させなければならない。クンダリニーは脊髄の中央管を通って頭上まで上昇する。それは第三ロゴスの創造エネルギーである。

       サマエル・アウン・ベオール 「ロゴス・マントラ・テウルヒア」(ノーシス書院刊) からの抜粋

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